牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、さまざまな健康効果が期待できます。健康のために、毎日の食生活に乳製品を取り入れたいと思っている人は多いのではないでしょうか。近年では、牛乳やヨーグルトのほかにも、手軽に続けやすい「飲むヨーグルト」も人気が高まっています。店頭には、さまざまな商品の飲むヨーグルトが並んでいますが、自分で作ることも可能です。
この記事では、
- 「飲むヨーグルトの簡単な作り方を知りたい」
- 「飲むヨーグルトにはどんな健康効果があるのか」
- 「食べるヨーグルトと飲むヨーグルトの違いはなにか」
といった、飲むヨーグルトのさまざまな疑問点について詳しく解説します。日常の食生活に飲むヨーグルトを取り入れて、健康を目指しましょう。
目次
飲むヨーグルトの健康効果
飲むヨーグルトの健康効果の1つには、腸内環境の改善があります。腸の調子を整えるために、飲み続けたいと考えている人は多いのではないでしょうか。腸内環境の改善に加えて、飲むヨーグルトには以下のようなさまざまな効果が期待できます。
- 便秘の改善
- 美肌効果
- 安眠作用
- 免疫力の向上
- 脂肪の蓄積を抑える
- 疲労回復効果
それぞれの効果について、詳しく見ていきましょう。
便秘の改善
飲むヨーグルトには乳酸菌などの善玉菌が豊富に含まれています。善玉菌の整腸作用によって便秘の改善が期待できます。さらに便秘が改善されることで、ポッコリお腹の解消にもつながるでしょう。ただし、砂糖の多い商品は腸内細菌のバランスを乱し、逆に便秘を引き起こすことがあるため注意が必要です。
美肌効果
飲むヨーグルトの整腸作用による便秘の改善に加えて、腸が整うことで肌もきれいになる効果があります。腸内環境は肌のバリア機能とも関連があります。忙しい毎日を過ごす中で、ストレスや疲れが溜まると悪玉菌も増え、肌荒れが起こりやすくなります。そんなときに飲むヨーグルトで乳酸菌を摂取することで、腸を整えて肌もよい状態へと変化させることができます。
安眠作用
飲むヨーグルトに含まれるカルシウムには安眠効果があります。トリプトファンという成分がメラトニンというホルモンに変化し、スムーズな眠りにつなげる作用が期待できます。メラトニンには、体温や脈拍を下げて眠りやすい状態にしてくれる効果があるのです。
免疫力の向上
飲むヨーグルトに含まれる乳酸菌には、腸の免疫機能を活性化させる働きがあります。毎日飲み続けることで、免疫力の向上が期待できます。
脂肪の蓄積を抑える
脂肪をため込みやすい理由はいくつかありますが、代謝の低下も挙げられます。飲むヨーグルトに含まれる乳酸菌には、脂肪を燃やしやすくする「短鎖脂肪酸」を作るため、脂肪を蓄積しやすい体質の改善効果が期待できます。
疲労回復効果
飲むヨーグルトにはタンパク質が含まれており、疲労の回復が期待できます。また、タンパク質は筋肉の合成にも効果的です。
食べるヨーグルトと飲むヨーグルトの違い
食べるヨーグルトと飲むヨーグルトについて、以下の疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
- 飲むヨーグルトは固形のヨーグルトを薄めたものなのか
- 同じ量でも成分に違いはあるのか
- 健康のためにはどちらを選ぶとよいのか
結論からいうと、食べるヨーグルトと飲むヨーグルトを同じ量で比較した場合、健康効果は同じです。食べるヨーグルトと飲むヨーグルトの違いについて、明治のHPでは以下のように記載されています。
どちらも100g当たりの乳酸菌の量は同じで、腸内細菌のバランスを整えておなかの調子を良好に保つ効果に違いはありません。
引用:株式会社明治|Q&Aよくあるご質問
酸味が苦手な人、手軽に楽しみたい人はドリンクヨーグルト、ヨーグルト独特の自然な風味や食感、さまざまな味のバリエーションを楽しみたい人は、食べるヨーグルトが良いでしょう。
つまり、商品によって原材料の違いはありますが、同じ商品に含まれる乳酸菌の種類や配合量に関して違いはないということです。それでは飲むタイプと食べるタイプは何が違うのかというと、発酵させるタイミングが違います。
- 飲むタイプのヨーグルト:原料を発酵させてから容器に入れる「前発酵」
- 食べるタイプのヨーグルト:原料を容器に入れてから発酵させる「後発酵」
どちらのタイプも、基本的な材料は牛乳と乳酸菌のみです。食べるヨーグルトをかく半している飲むヨーグルトであれば、成分の配合量に違いはありません。もちろん商品の種類によって含まれている乳酸菌の種類は違いますが、同じ商品であれば同じ量で乳酸菌の働きも変わらないのです。
飲むタイプと食べるタイプは製造方法の違いであり、自分にとって続けやすい方を選ぶとよいでしょう。手軽にヨーグルトで健康習慣をつけたい人は、まずは摂取しやすい飲むヨーグルトをおすすめします。
飲むヨーグルトの簡単な作り方
飲むヨーグルトはさまざまな商品が販売されていますが、自宅で簡単に作れます。自分で作ることで、好みの甘さや濃さにできるので美味しく飲み続けることができるでしょう。ぜひ自家製の飲むヨーグルトを試してみてください。
作り方は、以下の3ステップです。
- 材料を準備する
- 材料をミキサーで混ぜる
- グラスに注ぐ
【ステップ1】材料を準備する
自宅で飲むヨーグルトを作るときの材料は、以下のとおりです。
※1人分
- プレーンヨーグルト:50g
- 牛乳:50ml
シンプルな飲むヨーグルトは、プレーンヨーグルトと牛乳の材料2つだけで簡単に作れます。お好きなプレーンヨーグルトと牛乳を1:1の割合で準備しましょう。糖質が気になる人は、低脂肪タイプのヨーグルトや牛乳の使用がおすすめです。そのほかにも「甘さがほしい」「さっぱり飲みたい」などの好みに合わせて以下の材料を追加し、飲みやすいように調製してみてください。
- 砂糖
- レモン汁
- 氷
- ミント
- フルーツ
材料の準備ができたらミキサーを用意しましょう。
【ステップ2】材料をミキサーで混ぜる
材料の準備ができたら、ミキサーでよく混ぜ合わせます。ミキサーがない場合は泡立て器を使いましょう。混ぜる際のポイントは、ていねいにしっかりと混ぜ合わせることです。ダマがなくなるまで混ぜ合わせることで、なめらかな美味しい飲むヨーグルトに仕上がります。
【ステップ3】グラスに注いで完成
材料がよく混ざったらグラスに注ぎます。お好みで氷やミントなどをトッピングして完成です。
飲むヨーグルトの美味しいアレンジ方法
シンプルな飲むヨーグルトのほかにも、アレンジ方法を知っておくことで飽きずに飲む習慣が続けられます。以下のような、少し変わった飲むヨーグルトの作り方もおすすめです。
- マンゴーやブルーベリーなどの冷凍フルーツを加えてスムージー風に
- ハチミツとレモンでハニーレモン風味に
- 牛乳の代わりに水と塩を加えてトルコのアイランドドリンク風に
ぜひ、お気に入りの1杯を作ってみてください。
飲むヨーグルトの作り方は簡単だから毎日続けられる
飲むヨーグルトには腸内環境の改善だけでなく、以下のようにさまざまな健康効果があります。
- 便秘の改善
- 美肌効果
- 安眠作用
- 免疫力の向上
- 脂肪を燃やしやすくする
- 疲労回復効果
毎日飲み続けることで、たくさんの健康効果が得られます。また、ヨーグルトをかく半した飲むヨーグルトであれば、固形のヨーグルトと成分に大きな違いはありません。そのため、これからヨーグルトで健康習慣をつけたい人は、サッと摂取しやすい飲むヨーグルトがおすすめです。
自宅で飲むヨーグルトを作る場合は、ヨーグルトと牛乳を混ぜるだけで完成します。市販の商品だけでなく、自分好みの飲むヨーグルトを作るのも楽しいでしょう。スキマ時間に簡単に作れる飲むヨーグルトを、ぜひ健康のための習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。
麻倉瑠海
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