近年、ファスティングで体内のリセットをする方が増えています。ファスティングとは、一定期間食事を制限し、体内の不要なものを排出する方法です。しかし、ファスティングにはメリットだけではありません。この記事では、ファスティングのメリットやデメリットを紹介します。
目次
1:ファスティングのデメリット
ファスティングは体をリセットする方法ですが、その反面デメリットもあります。以下では、デメリットについて詳しく解説します。
- 1-1:体重は大きく減らない
- 1-2:リバウンドしやすい
- 1-3:好転反応が辛い
- 1-4:栄養失調の可能性
- 1-5:エネルギー低下
- 1-6:集中力の低下
- 1-7:筋肉量の減少
1-1:体重は大きく減らない
ファスティングで体重が減るのは水分が減るだけで、体脂肪は減っているわけではありません。ファスティング後も、健康的な食事と運動を続けないと体脂肪は落ちにくいでしょう。なので体重を減らすのであれば、食べないで痩せるより、毎日バランスの良い食事と運動をすることが大切です。
1-2:リバウンドしやすい
断食後は食べ方に気を付けましょう。いきなり普通の食事に戻すと、食べたものを脂肪としてため込みやすく、体重が元に戻りやすくなります。断食後は体のエネルギーの使い方がゆっくりになっているため、食べたカロリーが脂肪になりやすい状態にあります。なので食事を再開するときの計画をしっかり立てることが大切です。栄養士に相談して実施するのも良いでしょう。食事の量や種類を少しずつ増やしていくのがおすすめです。断食で減った体重をキープするためには、食事の管理とリバウンドを防ぐ計画を立てることも必要です。
1-3:好転反応が辛い
ファスティングを始めると、頭痛や吐き気、肌のトラブル、疲れなど、体がきれいになる「好転反応」が出ることがあります。これは体内の不要なものが排出される際に起こる反応です。特に、普段からお菓子などをよく食べている人は好転反応が強く出やすいと言われています。ファスティング中は、水を多めに摂る、ゆっくり休むなどして、体を楽にしてあげましょう。もし体調が悪くなった場合には、あまり無理をせずファスティングを中断し、受診することも大切です。
1-4:栄養失調の可能性
ファスティングは、栄養のバランスをよく考えて実行する必要があります。不適切に行うと栄養失調になることがあります。特に、ファスティングを長く行うと、栄養不足による問題が出やすくなるため注意が必要です。体を守る力や体調に悪影響が出ることもあるため、栄養バランスをしっかり計画して、分からない時には専門家に相談することが大切です。
1-5:エネルギー低下
ファスティングは、体をリセットするためにエネルギーを使います。そのためファスティングをすると、普段の生活で必要なエネルギーが不足し、疲れやすくなることもあります。普段の生活がうまくいかなくなったり、勉強や仕事の効率も下がるかもしれません。ファスティングをする際には、エネルギーが足りなくなることを考えて、大切な日は避けたり、きちんと計画を立てて行うようにしましょう。
1-6:集中力の低下
ファスティングを行うと、集中力が低下することがあります。糖質をあまり取らないことにより、脳のエネルギーが不足するためです。学校の勉強や日常生活に影響が出る可能性もあるので、ファスティングを行う際には注意が必要です。
1-7:筋肉量の減少
筋肉が減ると基礎代謝が下がり、太りやすくなる可能性があります。ファスティングを行うと、特に筋肉が減りやすいので注意が必要です。筋肉がエネルギーを消費するため、筋肉が少なくなると消費カロリーも減ってしまいます。そのため、ファスティング後に普通に食事を始めると、体重が戻りやすくなってしまうのです。筋肉をキープするためには、運動をしたりタンパク質を適切に摂ることが大切です。
2:ファスティングのメリット
ファスティングとは、一定期間食事制限を行い、体の内面から体調を整えることです。特に免疫力が高まることは、大きな利点のひとつです。
以下では、さらに詳しく解説します。
- 2-1:免疫力アップ
- 2-2:血糖値の減少
- 2-3:肌のアンチエイジング
- 2-4:脂肪燃焼
- 2-5:デトックス効果
- 2-6:臓器機能の改善
- 2-7:短時間での減量
2-1:免疫力アップ
ファスティングで免疫力が上がるかもしれません。絶食すると、体が自然と修復力を高め、免疫細胞が上手に働くようになります。体が食べ物を消化することにエネルギーを使わない分、免疫システムの力を強くすることが可能です。しかし、免疫力を上げるためには、ファスティングの時間や方法をきちんと理解することが大切です。専門家に相談しながら、正しい方法でファスティングに挑戦しましょう。
2-2:血糖値の減少
日本人はよく炭水化物を摂取するため、血糖値が上がりやすくなりがちです。ファスティングを行うことによって一時的に血糖値を下げる効果があるので、糖尿病を防ぐ助けになると言われています。ただし、ファスティングは短期間で適切に行わないと、血糖値が低くなりすぎてふらつきを起こしたり意識が朦朧とすることもあります。なので適切な期間と方法でファスティングをすることが大切です。ファスティングをする際には、血糖値の変化に気を配り、できれば専門家のアドバイスを受けながら行いましょう。
2-3:肌のアンチエイジング
ファスティングは肌にも良いとされ、具体的には肌のアンチエイジングに効果があります。ファスティングを行うと体が自ら修復しようと活性化するので、肌の細胞も新しく生まれ変わりやすくなるのです。それによって、肌にハリが出て、しわやたるみが減ることがあります。さらに、体が休まることで不要なものを外に排出しやすくするため、肌がさらに健康に変わっていくのを実感するでしょう。ファスティングで体内をきれいにすることが、明るくきれいな肌に繋がります。
2-4:脂肪燃焼
脂肪を効果的に燃焼させることが、ファスティングの大きな目的の1つです。食事を減らすと、体が蓄えている脂肪をエネルギーとして使い始めるので、脂肪が燃えやすくなります。これをケトーシスといい、炭水化物を控えることで肝臓がケトン体を作り、エネルギーとして使い始めます。ファスティングを行うと、この状態が続くため脂肪が効率よく燃焼するのです。しかし、ファスティングによってエネルギーが下がったり、筋肉が少なくなったりすることもありますので、こうしたデメリットも理解した上で、ファスティングの計画を立てることが大切です。
2-5:デトックス効果
ファスティングには体の不要なものを出すデトックス効果があると言われています。食事を控えることで、消化に使うエネルギーが体内の掃除に使われ、体に溜まったものが排出されるため、内臓にかかる負担が減るのです。しかし、ファスティングで良い結果を得るためにはやり方を間違えず、正しく行うことが大切です。特に、栄養不足にならないようにするために、どのようなファスティングをどれくらいの期間行うかをきちんと決めてから始めましょう。
2-6:臓器機能の改善
ファスティングは、臓器にも良い影響を与えます。食事を一時的に止めることで、普段は忙しい消化器官が休息できるため、臓器の機能が回復しやすくなります。とくに、肝臓や腎臓の解毒機能は、体内の不要なものを出す際にその働きを一定期間休むことができるので効果的です。ただし、ファスティングは体に悪影響を与えることもあるため、正しい知識と理解が必要になります。
2-7:短時間の減量
短期間で体重を減らす効果として、ファスティングに注目する人が増えています。食事を控えると体は溜めていた脂肪をエネルギーに変えるため、体重が減ることも期待できます。しかし、最初に減るのは水分がほとんどなので、脂肪がすぐに減るわけではありません。ファスティングが終わり普通の食事に戻ると、体重はすぐリバウンドします。ファスティング後もダイエット効果を持続させたいのであれば、食事を見直すことと、適度な運動をすることが大切です。
まとめ
正しくファスティングをすれば、体調の改善や血糖値の低下、美白効果など健康面で良いことがたくさん起きるでしょう。しかし、体重が急に増えたり減ったりといった変化が出ることもあります。ファスティングについてきちんと学び、自分に合った正しい方法で無理なく実施しましょう。
中山祥子
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