発酵食品は、昔から食べられてきた日本の伝統的な食品です。発酵食品を食べることで、腸内環境が整い、代謝が良くなる効果があるため、ダイエットにおすすめの食品です。今回は、発酵食品がもつダイエット効果や、効果的な発酵食品の取り入れ方を紹介します。発酵食品を取り入れて、健康的にダイエットをおこないましょう。
目次
発酵食品がダイエットに効く理由
発酵食品の腸内環境を整える働きはダイエットに大きく関係します。以下では、発酵食品のダイエット効果について解説します。
腸内環境を整えてくれる
発酵食品には腸内環境を整える働きがあります。腸内環境が整うと老廃物の排出を促し、デトックスも促進されます。以下では、発酵食品が腸内環境に与える具体的な影響を説明します。
善玉菌の増加
発酵食品には乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が豊富に含まれているため、毎日継続して食べることで善玉菌を増やすことができます。
腸内フローラの改善
善玉菌を含む発酵食品は腸内フローラを整えます。これにより便秘が解消され、腸内の有害物質の産生が抑制される効果が期待できます。
脂質代謝が高まる
漬物やキムチなどの発酵食品の発酵に用いられる乳酸菌は、肥満を防ぐ効果があります。これは、乳酸菌による代謝物である「EPS」に体の有用な働きをする短鎖脂肪酸の産生量を増加させる働きがあることが関係しています。短鎖脂肪酸には食欲のコントロールや脂肪蓄積の抑制といった働きがありダイエットに効果的です。
発酵食品ダイエットのやり方
発酵食品を使ったダイエットの効果を最大限に引き出すには、いくつかのポイントがあります。発酵食品ダイエットを成功させるために、食事のバランスを保ちながら、無理なく続けましょう。
1食につき1つの発酵食品を取り入れる
発酵食品をダイエットに取り入れるときは、少なくとも1食に1つの発酵食品を取り入れてみましょう。発酵食品を1食に1つ取り入れることで、継続的に腸内環境の改善を目指せます。さらに、発酵食品を食事に取り入れるときは、食材やメニューのバリエーションを増やすことも大切です。同じ発酵食品ばかり食べるのではなく、異なる発酵食品を取り入れることで、様々な栄養素や菌をバランスよく摂ることができます。
効果的に発酵食品を組み合わせる
発酵食品を効果的に組み合わせることでダイエットへの効果に期待できます。発酵食品にはさまざまな種類があり、健康効果も異なります。
以下では、発酵食品の組み合わせ例を紹介します。
- キムチと納豆: キムチは乳酸菌が豊富です。納豆菌をもつ納豆と組み合わせることで、腸内菌のバランスを効率よく整えます。
- みそ汁と海藻:味噌は良質な大豆たんぱく質を含み、発酵によりアミノ酸やビタミンCを生成するので高い栄養価をもちます。わかめなどの海藻はアルギニン酸やミネラルが豊富です。また低カロリーで満腹感もありダイエットにおすすめの食材です。おいしさも、得られる健康効果も抜群の組み合わせです。
- ヨーグルトとキウイ: ヨーグルトには健康に有益な菌であるプロバイオティクスが豊富で、腸内環境を整えます。またキウイに含まれるビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠で肌のハリやツヤが良くなるのでこれらを組み合わせることで美容効果を期待できます。キウイの他にもビタミンCが豊富な柑橘系の果物を組み合わせることもおすすめです。
発酵食品を組み合わせる際には、毎食にバランスよく取り入れることが大切です。これにより、発酵食品のダイエット効果を最大限に引き出すことができます。
まとめ
発酵食品は腸内環境を整えることで、身体の内側から健康をサポートします。ダイエットを効率的に進めるなら、発酵食品を積極的に取り入れましょう。発酵食品を活用したダイエットは、無理な食事制限をせずに自然な形でスリムな身体を目指せます。できれば1食につき1つの発酵食品を取り入れることで、健康的なダイエットが可能です。無理なくおいしく、ダイエットをしましょう。
管理栄養士 上田 光世
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