グルテンフリー生活を考えるときに、まず頭に浮かぶのは「何を食べたらいいのか」という疑問ではないでしょうか。グルテンフリー生活とは、小麦、大麦、ライ麦などのグルテンを含む食物を避け、それに代わる食品を選ぶ生活を意味します。しかし、その選び方に戸惑うことも多いはずです。
今回は、無印良品で購入できるグルテンフリー商品を9つピックアップし、それぞれの商品について詳しく解説します。
1:グルテンフリーとは
グルテンフリー生活とは、グルテンと呼ばれる小麦タンパク質を一切含まない食生活を指します。グルテンは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物に含まれるタンパク質で、パンや麺類のもっちりとした食感を出すのに欠かせない成分です。しかし、グルテンに敏感な人やセリアック病の人は、この物質を食べると体に悪影響を及ぼします。そのような人のため、またはダイエットや健康志向の一環として、グルテンフリーの食生活を選択する人もいます。
グルテンフリーの食品選びは、難しいように感じられます。なぜなら、多くの食品には小麦が広く使用され、パンや麺、調味料、ソース、お菓子など、グルテンを含む製品は広範にわたるからです。正しく食品の成分を理解し選択することで、グルテンフリーの食生活でも十分においしく、バラエティ豊かに食事を楽しめます。
大切なのは、食品のラベルを読む習慣をもつことです。食品のラベルには、アレルゲンや食品成分が詳細に記載されています。ラベルを確認して小麦やグルテンを含む成分が含まれていないかを確認することが、健康的なグルテンフリー生活の基本です。
一部の商品は「グルテンフリー」と明確に表示されており、これらの商品を選択すれば、まちがいなくグルテンフリーの食品を購入できます。一方で、グルテンフリーと表示されていなくても、原材料や製造方法を確認することでグルテンフリーと判断できる食品もあります。これらの方法を活用することで、グルテンフリーの食生活をもっと簡単に楽しめます。
2:無印にグルテンフリー商品はある？
無印良品は、シンプルで質のよい商品で知られていますが、それはグルテンフリー商品にも適用されています。しかも、無印良品の商品は日本の生活スタイルにぴったりフィットするところが特徴です。
ただし、商品を購入するときは、必ずラベルを確認しましょう。グルテンフリーと思える商品でも、細かい成分にまで注意を払うことが重要です。とくに、無印良品の商品の中には、グルテンを含む小麦や大麦が製造過程で使われていたり、グルテンフリーの表示がないものもあるため、注意が必要です。
以下では、次のポイントについて解説します。
- 2-1:注意点は「グルテンフリー」表記がないこと
- 2-2:製造工程で小麦や大麦を使用している可能性がある
2-1:注意点は「グルテンフリー」表記がないこと
グルテンフリー生活をはじめ、食品を選ぶときにもっとも気になる点は、「本当にこの商品はグルテンフリーなのだろうか？」ということです。グルテンを含まない食品を探すときには、「グルテンフリー」とラベルに記載されている商品を選ぶことが一番安心です。しかし、残念ながら日本の食品メーカーの中には、グルテンフリーの食品であるにもかかわらず、「グルテンフリー」と表記していない場合が少なくありません。
ここで注意が必要なのは、グルテンフリーと表記がない食品が必ずしもグルテンを含んでいるとは限らない、ということです。食品表示法により、商品が小麦を使用していなければ「グルテンフリー」と表示することは法的に許されています。しかし、日本のメーカーは小麦以外のグルテンを含む原材料、たとえば、大麦やライ麦を使用している場合、グルテンフリーと表示することを避ける傾向があります。
無印良品の商品も例外ではありません。商品自体がグルテンを含まなくても、「製造工程で小麦を使用している」ものや「原材料に小麦を使用していない」と明記している商品があるため、グルテンアレルギーやセリアック病の方にとっては注意が必要です。その一方で、無印良品の一部の商品は、原材料や製造過程で小麦を使用していないことを明記し、グルテンフリーとして販売しています。
2-2:製造工程で小麦や大麦を使用している可能性がある
無印良品で購入できるグルテンフリー商品を選ぶ際に、注意点があります。それは、商品に「グルテンフリー」の表示がないものの中に、製造工程で小麦や大麦が使われる可能性がある商品がある、という事実です。
製造工程というのは、商品がつくられる過程を指します。これには、原料の処理、調理、加工、パッケージングなどが含まれます。小麦や大麦は、製パン、製菓、麺類など、幅広い食品の生産に利用される一方で、製造工程の一部として使用されることもあります。
たとえば、製品のパッケージング時に、ほかの商品と同じ設備を使っている場合、その設備に小麦粉が付着している可能性があります。その結果、商品に微量のグルテンが含まれるかもしれません。
これが、「グルテンフリー」の表示がない場合や、「トレース量のグルテンが含まれるかもしれない」との注意書きがある商品には注意が必要な理由です。
どの商品が安全で、どの商品がそれぞれの方の体質や健康状態にあわないのかは、簡単にはわかりません。しかし、商品の製造過程を理解し、製品のパッケージに書かれた情報をしっかりと読むことにより、より安全な商品を選べます。
無印良品では、商品のパッケージに「グルテンフリー」と明記されている場合は、その商品がグルテンを含まないことを示しています。そのため、安全性を確認できると同時に、グルテンを避けたい方にとって、商品選びの手間を省けます。
3:【無印で買える】グルテンフリーパスタ
無印良品のグルテンフリー商品の中でもとくに人気があるのが「パスタ」です。パスタは、小麦粉を主成分とする食品なので、グルテンフリーの人には手が出しにくい商品です。しかし、無印良品では「白米麺100g」をはじめとするグルテンフリーのパスタを販売しています。
以下では、おすすめのグルテンフリーパスタを紹介します。
- 3-1:素材を生かしたパスタソース きのことベーコンのポルチーニクリーム
- 3-2:手づくりキット パッタイ（タイの甘辛炒め麺）
- 3-3:白米麺 100g
3-1:素材を生かしたパスタソース きのことベーコンのポルチーニクリーム
無印の「素材を生かしたパスタソース」シリーズは、素材の味を最大限に引き出すことに重きを置いています。とくに、きのことベーコンのポルチーニクリームは、グルテンフリー食品を求めている方にも、食材の本来の風味と豊かなクリームの調和が魅力です。
このパスタソースの特徴は、風味豊かなポルチーニ茸を使用していることです。ポルチーニ茸は、クセが少なく、その風味はパスタソースにとても合います。ポルチーニ茸とベーコンの組み合わせにより、独特なベーコンの風味とポルチーニ茸の香りのバランスが生み出され、パスタに深みをもたらします。
無印良品の「素材を生かしたパスタソース」は、グルテンフリーのパスタとの相性もバツグンです。無印のグルテンフリーのパスタは、コシがあり、食べ応えも十分なので、このソースを使用すれば、誰でも手軽にグルテンフリーのおいしいパスタとソースのハーモニーが楽しめます。
3-2:手づくりキット パッタイ（タイの甘辛炒め麺）
「手づくりキット パッタイ」は、調理に必要な素材がすべてセットされています。グルテンフリーのライスヌードル、エビと豚肉の挽き肉、卵、豆もやし、人参、リーフグリーンが含まれています。そして特製の甘辛スパイスである、ナンプラー（タイの魚醤）、砂糖、パプリカパウダー、タマリンドパウダーがセットになっています。
このキットを使用すれば、安心して自宅でタイの味を楽しめ、グルテンフリーでもおいしい外食を手軽に楽しめます。料理の手軽さの秘密は、セット内容と詳細な調理手順です。麺を茹でる手間なく、時間をかけて調味料を入れるだけ、具材を炒める時間もあらかじめ指示されているので、調理経験がない人でも簡単につくれます。
調味料も個別にパッケージされているため、分量を考える必要がありません。とくにナンプラーやスパイスは、自己判断で調節すると料理のバランスを崩すこともあるので、このパッケージングは便利です。
3-3:白米麺 100g
白米麺とは、白米を主成分としてつくられた食品です。グルテンを含んでいないため、グルテンフリーの食生活を求める方にとっては、ありがたい食品です。小麦を使った通常の麺類とは異なり、つるんとした食感と、口の中でふわっと広がる米の風味が特徴的です。
無印良品の白米麺は、食感と風味だけでなく、使いやすさでも優れています。パッケージには、お湯を注いで、簡単につくれるレシピが記載されています。そのまま食べたり、さまざまな具材と一緒に炒めたり、食べ方も自由自在です。
一部の店舗ではセルフパッケージとして売られているため、パッケージにグルテンフリーの表記がないことがあります。無印良品の中には、グルテンを含まない食品でも、パッケージにグルテンフリーの表記をしていないものがあるため、注意が必要です。
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/0280001010205
4:【無印で買える】グルテンフリーカレー
無印良品では、「素材を生かした」というキーワードを軸に、グルテンフリー商品を多数展開しています。中でもとくに注目はグルテンフリーのカレー商品です。その味わいは、グルテンフリー生活を豊かに彩ること間違いなしです。提供されている商品の中で、とくにおすすめの3品を紹介します。
- 4-1:素材を生かした冷やして食べる チキンジンジャーカレー
- 4-2:素材を生かしたチキンとごろごろ野菜のスープカレー
- 4-3:素材を生かしたカレー プラウンマサラ（海老のクリーミーカレー）
4-1:素材を生かした冷やして食べる チキンジンジャーカレー
その名の通り、冷やして食べるタイプのカレーで、そのユニークさが一部のグルテンフリーユーザーにはうれしい商品です。夏の暑い時期には、冷やしたこのカレーがおすすめです。
冷やして食べる チキンジンジャーカレーは、チキンをメインに、ジンジャーとさまざまなスパイスをふんだんに使用しています。無印良品が提供するグルテンフリー商品のなかで、一味違った風味を楽しめる一品です。スパイシーな味わいは、食事が進むごとにジンジャーの風味が広がり、食べ飽きないのが特徴です。
さらに、レトルト商品にありがちな「加工食品らしい味」がほとんど感じられない点もグルテンフリー食品をこよなく愛する方にはうれしいポイントです。素材の味を大切にした商品開発が行われていることが、ひとたび口にしたら一目瞭然です。チキンの風味が口いっぱいに広がり、野菜の甘さが後から追いかけてくるような味わいは、レトルトカレーをまったく新しい角度から楽しむきっかけとなるでしょう。
4-2:素材を生かした チキンとごろごろ野菜のスープカレー
チキンとごろごろ野菜のスープカレーは、無印良品のグルテンフリー商品の中でもとくに人気を誇ります。タンパク質と野菜、スープカレーのスパイスがバランスよく含まれており、ダイエットの邪魔をしない選択肢としてグルテンフリーの食生活にフィットします。
このスープカレーは、スパイスが利いたスープにお肉とたくさんの野菜がたっぷりと入っていて、一度にバラエティ豊かな食材を楽しめます。肉と野菜の旨味がスープに凝縮されており、まるで外食したかのような満足感が得られます。
しかし、一部微量のグルテンが含まれる可能性があることを念頭に置いておきましょう。無印良品の食品の中には、グルテンフリーと表示されていない商品も存在します。グルテンを含まないかもしれないものの、製造過程で微量のグルテンと混ざりあう可能性をゼロにできないためです。
4-3:素材を生かしたカレー プラウンマサラ（海老のクリーミーカレー）
海老の豊かな風味とクリーミーなココナッツミルクのハーモニーが好きな方には、無印良品の素材を生かしたカレー「プラウンマサラ」をチェックしてください。
プラウンマサラは、インドの西海岸、とくにゴア州などで人気の海老のカレーレシピです。この「素材を生かしたカレー プラウンマサラ（海老のクリーミーカレー）」は、海老の旨味をぎゅっと詰め込んだだけでなく、無印良品のグルテンフリー特集で一押しのアイテムになっています。
まず、海老のプリプリとした食感と、香ばしい風味を楽しめます。プラウンマサラ（海老のクリーミーカレー）はクリーミーさが特徴のひとつですが、このカレーの場合、ココナッツミルクをたっぷりと用いることで、ミルクの甘さが海老の旨味をさらに引き立てています。
無印良品の商品として一風変わったプラウンマサラは、無印のカレーソースには、一切グルテンを使用していない点もメリットのひとつです。小麦粉をつかわずに、さらっとした辛さの中にコクと深みを演出しています。グルテンフリーを求めている方だけでなく、一風変わった味わいを求めている方、そして何よりおいしいカレーが好きな方にとってピッタリの一品です。
5:【無印で買える】グルテンフリーお菓子
無印良品で買えるお菓子も、グルテンフリー志向の方にはおすすめです。以下では、おすすめの商品について解説します。
- 5-1:自分でつくる米粉のパンケーキ
- 5-2:クラッシュベジタブルチップ
- 5-3:ほうれん草スティックサブレ
5-1:自分でつくる米粉のパンケーキ
無印良品では、自分で手軽につくれるグルテンフリーのパンケーキミックスも取り扱っています。主成分である米粉は国産のものを使用しており、グルテンを含まない点も安心です。冷蔵庫にある卵と牛乳を加えるだけで、手軽にパンケーキがつくれるのが魅力です。
一部のグルテンフリーパンケーキのミックスは、卵や乳製品が混ざっていることがあるので注意が必要ですが、無印良品のパンケーキミックスは卵や乳製品が混ざっていないので、乳製品や卵のアレルギーの方も安心して食べられます。
また、米粉のパンケーキは、小麦粉を使用したパンケーキとは違い、もちもちとした食感が楽しめます。小麦粉のパンケーキはもちろんおいしいですが、米粉ならではの風味と食感は一度試してみる価値があります。
トッピングも自由自在で、甘いパンケーキにはメープルシロップやフレッシュフルーツ、ヨーグルトなどがおすすめです。グルテンフリーパンケーキは栄養面でも優れており、卵と乳製品を使用することで、プロテインも補給できます。手軽につくれ、栄養面も安心な無印のグルテンフリーパンケーキミックスは、自分の好きな食感で焼けるのもうれしいポイントです。
5-2:クラッシュベジタブルチップ
無印良品のグルテンフリーのクラッシュベジタブルチップは、素材のもつ香りと風味を大切にし、無添加でつくられています。クラッシュベジタブルチップは、さつまいも、にんじん、りんごをベースに、ハーブとスパイスを加えて焼き上げています。
主成分となる野菜と果物は、全部で5種類です。さつまいも、にんじん、ビート、リンゴ、スピナッチの5種を使用しています。これらの成分はすべてオーガニックで、化学肥料や農薬を使用せずに育てられたものばかりです。無印良品は、これらの野菜や果物をスウェーデンの工場で凍結乾燥させ、ベジタブルチップスとしてパッケージに詰めています。
また、調味料もシンプルで、海塩、オレガノ、パセリ、ブラックペッパーのみを使用し、素材本来の味を一層引き立てています。無添加で化学調味料や保存料は一切使用していないので、安心して食べられます。
5-3:ほうれん草スティックサブレ
グルテンフリーのおやつ選びが難しい方におすすめしたいのが、無印良品の「ほうれん草スティックサブレ」です。卵、乳、小麦の3大アレルギーを全て排除したおやつながら、味や食感の満足感をまったく犠牲にしていません。
国産の米粉を主成分としており、ほうれん草の風味がよく感じられます。ほうれん草の風味と米のさっぱり感が絶妙にマッチし、ヘルシーながらも満足感のある味わいです。小麦粉を使用していないので、グルテンフリーを求める方にはまさにうってつけです。
また、スティック形状なので、手軽に持ち運べるのもうれしいポイントです。おやつはもちろん、軽食としても、旅行やアウトドアなどあらゆるシーンで活躍します。大人だけでなく、小さなお子さまのおやつにも最適です。
さらに、無印良品ならではのシンプルなパッケージデザインにもあります。おしゃれなパッケージは、自分へのごほうびはもちろん、プレゼントとしても喜ばれます。しかし、米粉の品質により味に差が出るということです。米粉はごはんの風味がありますので、ごはんの風味が好きでない人は、気になるかもしれません。
おやつは一日の小さな幸せを運んでくれます。グルテンフリーという制約の中でも、おいしく、安全なおやつを選びたいものです。「ほうれん草スティックサブレ」は、そんな願いを叶えてくれる一品です。無印良品でのお買い物の際には、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
無印のグルテンフリー商品は、グルテンフリーの生活を心地よく、楽しく、おいしく送るための強い味方です。さまざまな商品を試しながら、心地よく過ごせるライフスタイルを見つけましょう。無印は日々新商品を出していますので、随時チェックし、グルテンフリーライフを充実させましょう。
