女性にとって嬉しい効果がたくさんあるプロテイン。しかし、良いことばかりなのでしょうか?また、毎日摂取した場合、体にどんな影響があるのか不安を感じる方も多いと思います。

この記事では、プロテインを飲む上で気をつけたいメリットとデメリットを毎日摂取した場合の体験談も含めて紹介します。

女性に嬉しいプロテインを摂取するメリット

プロテインは、効率良く筋肉をつけるために運動後や筋トレ後に飲むものというイメージする方も多いと思いますが、実は、ダイエットに役立ち、美肌・美髪にも良いとされるなど、女性には嬉しい効果が期待できます。

筋力アップと体型引き締め

20代をピークに、その後は筋肉を作るスピードが減少傾向になります。

特に、男性よりも女性の方が筋肉量の減少スピードが速いと言われています。

筋肉の元となるタンパク質を多く含むプロテインを活用することで、筋力アップの効果が期待できると共に、筋肉量の維持にも繋がります。

筋肉量があれば基礎代謝も上がるため、太りにくい体を手に入れることも可能です。また、筋肉は姿勢の維持にも重要な要素であるため、正しい姿勢の維持と体型の引き締めにも効果があります。

美肌効果と髪の健康

筋肉だけではなく、髪の毛や肌などを作るのに欠かせない栄養素がタンパク質です。

食事だけでは不足しがちなタンパク質をプロテインで補うことで、肌も髪も健康な状態を保つことができます。

ホルモンバランスの調整

タンパク質を多く含むプロテインにはホルモンバランスを整える効果もあります。

植物性由来のプロテインのソイプロテインは、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンを多く含む大豆を原料としているのでホルモンバランスを整えるのに役立ちます。

ホルモンバランスの改善は、ストレスの軽減など精神的な安定にも効果があります。

食欲のコントロール

プロテインを飲むことでタンパク質などの栄養素を手軽に摂取できるのと同時に、満腹感も得られるので食欲をコントロールし、ダイエットのサポートに効果的です。

ただし、プロテインを食事の代わりにしてしまうと栄養が偏ってしまうので、食事はしっかりと食べましょう。

おやつを食べる習慣がある人は、空腹を抑えるために間食にプロテインを取り入れてみるのもおすすめです。

女性がプロテインを摂取するデメリット

ダイエットや健康維持、美容にも効果があって気軽に摂取できるプロテインは女性の強い味方である一方、デメリットも存在します。

摂取過多による体重増加

プロテインにもカロリーがあります。

必要以上に摂取すると、タンパク質が消費できなくなり体脂肪として体内に蓄積されます。

その結果、体重増加につながる可能性があるため、普段から運動量が少ない人は、プロテインの飲み過ぎでタンパク質が余り、カロリーオーバーとなってしまう危険性があります。

消化不良や胃腸の不調

タンパク質を消化する際に発生する窒素は、悪玉菌のエサにもなります、

プロテインの摂取量が多いと、悪玉菌も増えて腸内環境のバランスの乱れに繋がるのです。

プロテインには、動物性タンパク質と植物性タンパク質の2種類があります。

動物性タンパク質由来である「ホエイプロテイン」と「カゼインプロテイン」は、牛乳を主成分としているので乳製品でお腹の調子を崩しやすい方には不向きです。

プロテインを飲むと胃腸の調子が悪くなるという方には、大豆を原料とした植物性由来の「ソイプロテイン」に変えてみるのもおすすめです。

臓器への悪影響

タンパク質は主に肝臓と腎臓で分解されるため、過剰に摂取すると肝臓と腎臓への負担が大きくなってしまいます。

摂取したタンパク質を分解・吸収する過程で、尿素窒素という毒素が分泌されます。

尿素窒素を排出するには、肝臓と腎臓の働きが重要ですが、タンパク質の摂取量が多いと、臓器へかかる負担も大きくなり、肝臓と腎臓の機能に悪影響を与える可能性があります。

ホルモンバランスの乱れ

メリットで挙げたホルモンバランスも、過剰に摂取するとホルモンバランスに悪影響を与える可能性があります。

特に、植物性由来のソイプロテインに含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。

大豆イソフラボンは美容や健康維持に大事な役割を持っていますが、摂取し過ぎるとホルモンのバランスを乱してしまう危険性があります。

厚生労働省によると、大豆イソフラボンの摂取量の上限は70~75㎎/日(閉経前女性、閉経後女性及び男性の目安量)となっています。

毎日の食事から摂取する分と合わせて、基準量を超えないように調整することが重要です。

女性が毎日プロテインを摂取した結果の一例

お肌の調子が良くなった

毎日プロテインを摂取することで、お肌の調子が良くなったと感じる女性が多くいます。プロテインに含まれるアミノ酸が肌の再生を助け、コラーゲンの生成を促進します。その結果、肌にハリや潤いを感じることがあり、特に乾燥肌の改善を実感することが多いようです。

間食が減った

プロテインを摂取すると満腹感が持続し、結果的に間食が減ったと感じる女性も多くいます。特に、忙しい日中や仕事中に以前はつい間食していたものの、プロテインを取り入れることで食欲を抑えられ、間食を減らすことができたという声がよく聞かれます。この変化により食生活全体が改善され、ダイエット効果を実感する人もいます。

お腹の調子を崩した

プロテインを毎日飲むことでお腹の調子を崩す女性も少なくありません。特にホエイプロテインのような乳製品由来のプロテインは、消化不良を引き起こし、ガスや膨満感、便秘といった消化器系のトラブルに繋がることがあります。こうした症状が続く場合、プロテインの種類や摂取量を見直す必要があると感じる人も多いです。

飽きて続かなかった

プロテインを毎日飲み続けるうちに、味に飽きてしまい、長続きしなかったという女性もよく見られます。特に同じフレーバーを繰り返し飲むことで、次第に味に飽きてしまい、プロテインを摂取すること自体楽しめなくなってしまうことが多いようです。

まとめ

毎日の食事では不足しがちなタンパク質を、プロテインによって効率よく補うことでダイエットや体型維持、肌や髪を美しく保つことが可能です。

ただし、過剰に摂取するとホルモンバランスや臓器に不調が出てしまう危険性もあります。

毎日の食事と合わせながら、上手にプロテインを取り入れて美容や健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか。