目次
インナーマッスルとは
インナーマッスルとは、人間の体の深くに位置する筋肉のことであり、深層筋とも呼ばれています。
インナーマッスルという名称の筋肉があるわけではなく、深層筋を総称してインナーマッスルと呼びます。
インナーマッスルは、姿勢を保持したり、内臓を支えたりする筋肉です。体がリラックスした状態のときに無意識に使っている筋肉であり、「姿勢の筋肉」や「姿勢保持筋」とも呼ばれています。
昨今のデジタル化によってパソコン作業が増えたり、スマホやゲームをやりすぎたりと、現代人は体の歪み(猫背など)を起こす人が増えており姿勢が悪くなる要因となっています。
これに対して、腕立て伏せで鍛えられる大胸筋や上体起こしで鍛えられる腹直筋はアウターマッスルと呼ばれており、主に筋肉を収縮させることで鍛えます。
参考:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/innermuscle.html
インナーマッスルとアウターマッスルの違い
インナーマッスル:骨を支える筋肉
関節を安定させたり、関節を細かく動かしたりします。このときに、骨の位置を動かすことなく筋肉を働かせるのが大きな特徴です。
アウターマッスル:大胸筋や腹直筋などの骨を動かす筋肉
大きな力を働かせて体を直接的に動かす際に使われる筋肉です。
主なインナーマッスル
体幹
腸腰筋
大腰筋と腸骨筋をまとめた名称であり、腰から太もも上部にかけて広がるインナーマッスルです。上半身と下半身をつなげて歩行を可能にしているとても大切な筋肉であり、太ももを引き上げる働きがあります。
これを鍛えることで歩き方が美しくなったり、姿勢も綺麗になったりします。
参考:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/innermuscle.html
体幹深層筋群
腹筋の一つである腹横筋・背骨を支える多裂筋・骨盤の底にある骨盤底筋群をまとめた名称です。主に上半身を支えて背骨を安定させています。鍛えることで内臓を押し上げ、お腹周りをすっきり見せたり、尿漏れ予防にも効果が期待できます。
参考:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/inner-muscle-training.html
インナーマッスルを鍛えるメリット
ピラティスに代表されるインナーマッスルトレーニングですが、体幹や関節の動きを安定させるために効果的です。
体幹や関節の動きの安定
これによって運動パフォーマンスの向上・転倒など怪我の防止が期待できます。
痩せやすい体作り
インナーマッスルを鍛えることで基礎代謝が向上し、痩せやすい体が作れます。
基礎代謝は代謝の一つであり、人が覚醒している状態で生命活動を維持するのに必要最低限なエネルギー代謝のことです。代謝の良さは脂肪の燃焼に直結するため、代謝の高い人ほど痩せやすい体であるといえます。
そして、基礎代謝には筋肉量が関わっており、筋肉量が多い人ほど基礎代謝が高いことが知られています。
アウターマッスルだけでなくインナーマッスルも鍛えることで、痩せやすい体を作りましょう。
骨盤や姿勢の歪みの改善
インナーマッスルが衰えると、骨盤や背骨を正しい位置に固定することができなくなります。悪化すると猫背などの原因となったり、腰痛・肩こりを引き起こすこともあります。
姿勢が悪くなることで頭が酸欠状態になり、集中力やパフォーマンスの低下にもつながります。
便秘の改善
姿勢が悪いことで内臓を正しい位置に固定できなくなり、内臓が正常に働かなくなることもあります。その結果、便秘がちになる可能性があります。
高血圧や心臓病のリスク低下
代謝が悪くなることで内臓脂肪が蓄積し、高血圧や心臓病のリスクが高くなります。
冷え性の改善
インナーマッスルが少ないと筋肉の熱産生量が少なくなるため、体温が上がらなくなることで冷え性の原因にもなります。
筋力の無駄遣いによる疲れやすさの改善
インナーマッスルが少ないと、体を動かすのにもアウターマッスルを使います。
アウターマッスルは大きな力を生み出すのには適していますが、日常の小さな動作にもインナーマッスルではなくアウターマッスルを使う癖がついてしまうと、エネルギー効率が悪くなり、その結果疲れやすくなります。
まとめ
インナーマッスルは、姿勢を保ったり内臓を支えたりするのに重要な筋肉です。
効果的に鍛えるためには、関節や骨盤などの歪みがないことが重要です。
インナーマッスルについての理解を深めて、健康的な体作りを目指しましょう。
監修者 林 紋穂
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