蕎麦は日本の食文化になくてはならないものです。ですが、蕎麦にはアレルギーのリスクがあるので注意が必要です。子どものころは蕎麦を食べても平気でも、大人になってから急にアレルギーの症状が出る人もいます。
このコラムでは、正しい情報に基づいた蕎麦アレルギーの症状や対処法について説明します。蕎麦アレルギーについて詳しく知りたい方や、自分の症状が気になっている方は、最後までご覧ください。
目次
蕎麦アレルギーの症状
蕎麦アレルギーは、蕎麦に含まれる成分に反応してアレルギー症状が出ることです。重い症状としては、アナフィラキシーショックというものがあり、命の危険があります。
以下では、蕎麦アレルギーの症状について詳しく説明します。
- 湿疹やかゆみ、じんましんなどの症状
- 大人になって蕎麦アレルギーの症状が出る場合も
- 蕎麦アレルギーの症状が軽い人もいる
湿疹やかゆみ、じんましんなどの症状
蕎麦アレルギーの症状は人によって違いますが、皮膚に湿疹やかゆみ、じんましんが出ることが多いです。アレルギー反応は、食べてから数分後に出る場合や、食後2〜3時間後に遅れて出る場合もあります。蕎麦を食べた後に皮膚に異変を感じたら、アレルギーかもしれないので医師に相談しましょう。
大人になって蕎麦アレルギーが出る場合も
アレルギーは子どもの時に発症することが多いですが、大人になってから蕎麦アレルギーが出ることもあります。これは、蕎麦のタンパク質に対する身体の反応が、時間とともに変わるからです。
大人になって蕎麦アレルギーが出る原因として、次のようなことが考えられます。
- 体の防御システムの変化
- 周りの環境の変化
- 食べるものの変化
生活習慣やストレスなどで身体の防御システムが変化し、いきなりアレルギー症状があらわれることがあります。前は平気だった蕎麦を食べて、皮膚に湿疹やかゆみが出たら、アレルギーを疑いましょう 。
蕎麦アレルギーの症状が軽い人もいる
蕎麦アレルギーの症状は人によって違うため、アレルギー症状が軽い人もいます。食べた後に口が少しかゆいだけの場合もありますが、これはアレルギーの初期症状の可能性があります。軽いアレルギー症状だからといって蕎麦を食べ過ぎるのは危険です。もし蕎麦を食べ続けたら、もっとひどい症状があらわれる可能性があります。蕎麦によるアレルギー症状は人それぞれなので、軽く見ずにしっかり対応しましょう。
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蕎麦アレルギーへの対応
蕎麦アレルギーの対応を知っておくことはとても大切です。軽いアレルギー症状の場合でも、急に重症になる場合もあります。
以下では、蕎麦アレルギーの対応について説明します。
- 救急車を呼ぶ
- 蕎麦を口の中から取り出す
- エピペンを打つ
救急車を呼ぶ
アナフィラキシーショックの症状があらわれたら、すぐに救急車を呼びましょう。アナフィラキシーショックとは、アレルギー反応が全身に広がり、呼吸がしにくくなったり、急に意識がもうろうとすることです。また、血圧が急激に落ちる場合もあり、危険な状態になります。蕎麦を食べた後に、このような症状が出たらすぐに対応が必要なので、迷わず救急車を呼んでください。
蕎麦を口の中から取り出す
もし蕎麦を食べてアレルギー反応が出たら、すぐに蕎麦を口から出してください。口の中に蕎麦が残っていると、症状がひどくなることがあります。食べた直後のアレルギー症状は、口がかゆくなる、腫れるなどがあります。これらの症状があったら、すぐに蕎麦を口から取り除きましょう。それでも症状が落ち着かない場合は、早めに病院に行ってください。
エピペンの使い方
蕎麦アレルギーの症状は急に悪化することもあります。そんなときに役立つのがエピペンです。これはアナフィラキシーショックの症状が出たときに使う注射器です。エピペンを使うときは、説明書をよく読んで、太ももの外側に注射をしてください。使用後はすぐに病院へ行くことが大切です。蕎麦アレルギーでエピペンを持っている人は、いつでも使えるように持ち歩き、使い方をしっかり覚えておきましょう。
※参考文献:東京都保健医療局エピペンの使い方
蕎麦アレルギーのチェック方法
蕎麦アレルギーかもしれないと思ったら、医師に相談してアレルギー検査を受けましょう。以下では、蕎麦アレルギーのチェック方法について詳しく説明します。
蕎麦のアレルギー検査
蕎麦アレルギーが心配なら、検査を受けましょう。血液検査や皮膚プリックテストで、アレルギーがあるか調べられます。これらの検査は、蕎麦のタンパク質に身体が反応するのか確認し、アレルギーの抗体の有無をチェックします。
- 血液検査では、IgE抗体の量を測ります。
- 皮膚プリックテストは、腕の皮膚にアレルゲンをたらして反応を見る検査です。
蕎麦アレルギーかなと思ったら、医師に相談しましょう。
アレルギー検査は保険適用になる場合も
アレルギー検査は、保険を使って受けられることもあります。アレルギーの症状が出たことがなくても、誰でも検査は可能です。医師はその結果をもとに、あなたに合った治療を決めます。そのため、蕎麦を食べて何か変だと感じたら、すぐに医師に相談して、検査をしてもらうことが重要です。
まとめ
蕎麦アレルギーの症状を把握し、異変があればすぐに対応することが大切です。蕎麦アレルギーと診断されたら、医師の指示に従い、蕎麦は控えましょう。アレルギーの検査には、保険が使える場合もあるので医師に相談してみてください。
中山祥子
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