グルテンフリーという言葉を聞いたことがありますか?一部の方は、グルテンが原因で肌荒れなどの肌トラブルを引き起こすことがあります。本コラムでは、グルテンフリーが与える肌への影響について解説していきます。
グルテンフリーとは
グルテンフリーとは、グルテンを含む食品の摂取を控える食事法やライフスタイルのことを言います。グルテンとは、小麦粉に水を加えてこねるとできる成分のことで、食品に粘り気と弾力を与える効果があります。しパンのふわふわした食感や、麺類のもちっとした食感はグルテンの効果によるものです。
グルテンフリーは肌にどんな効果があるの?
肌トラブルの原因は様々ですが、スキンケアを変えても改善しない場合、日々の食事でグルテンを過剰に摂取している可能性があります。では、なぜグルテンフリーが肌荒れの改善に影響するのでしょうか。以下では、グルテンフリーが肌にどのような効果をもたらすかについて詳しくご紹介致します。
グルテンフリーの食事でニキビなどの肌荒れを改善する
グルテンフリーの食事を行うことで、肌の状態を改善し、なかでもニキビや吹き出物の症状の軽減に効果的だと言われます。グルテンによる肌荒れは、グルテンを摂取することで引き起こされる消化器系の炎症が、血液循環によって全身に広がり、皮膚に影響を与えることでおこります。
また、グルテンの摂取により腸内細菌のバランスが崩れ、炎症をさらにひどくしてしまうこともあります。グルテンフリーの食事を行うことで、これらに対して予防することができ、ニキビなどの肌荒れ症状の改善効果が期待できるといえるでしょう。
アトピーの症状改善につながる可能性
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下し、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気のことです。グルテンを消化できないことでアレルギー反応を引き起こすことがあり、小麦アレルギーはアトピー性皮膚炎の悪化要因となることがあります。つまり、炎症反応の引き金となるグルテンを避けることで、アトピー症状を改善できる可能性があるのです。
もし、アトピーがなかなかよくならなかったり悪化してしまう場合には、一度グルテンフリーの食事を試してみるといいかもしれません。
美肌効果
グルテンフリーの食事を始めた方のなかには、肌の状態が改善し、美肌効果を実感する方もいます。
これは、グルテンを排除することで炎症反応が抑えられ、肌の状態が改善する効果が現れます。そして、腸内細菌のバランスが整い腸内環境が改善することで、肌の老化を招く糖化を防ぎ、水分量が増えることやくすみを予防する効果も期待できます。肌の水分量があがると、柔らかく弾力があり、艶や輝きのある肌を手に入れることができ、くすみを予防することで、肌に透明感をだすことができます。
しかし、すべての人がグルテンフリーの食事により美肌効果を実感するわけではありません。肌の健康と美しさは食事だけでなく、適切なスキンケア、十分な睡眠、ストレス管理など、全体的なライフスタイルにも大きく影響を受けることも覚えておきましょう。
まとめ
グルテンフリーは、ニキビなどの肌荒れやアトピーの症状を改善する効果、さらに美肌作りにも影響を与えることが分かりました。しかし、必ずしもすべての人にとって効果があるわけではないので、まず1度試してみることをおすすめします。
管理栄養士 上田 光世
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