甘酒とは栄養豊富な日本の伝統的な飲み物で、「飲む点滴」とも呼ばれています。「酒麹」由来と「米麹」由来の2種類が主流で、お米から作られる米麹由来の甘酒は、自然な甘さと優しい口当たりが特徴です。ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンなど、たんぱく質の合成や脂質の代謝などに関わる私たちの体にとって欠かせない栄養素を含んでいます。

実はこの米麹由来の甘酒はヨーグルトメーカーで簡単に作ることができます。

今回は、ヨーグルトメーカーを使って甘酒を作る方法と、作るときの注意点を紹介します。

ヨーグルトメーカーとは?

ヨーグルトメーカーは、一定の温度を保ちながら発酵食品を作れる家電製品です。販売されているヨーグルトメーカーはいろいろな種類があり、目的別で選ぶことができます。

ヨーグルトメーカーの種類

ヨーグルトメーカーにはいくつかの種類があります。販売されているヨーグルトメーカーは、大きく「単機能型」と「多機能型」の二種類に分けられます。

単機能型

単機能型は、ヨーグルトを作るだけのシンプルなヨーグルトメーカーです。

多機能型

多機能型はヨーグルト以外にも甘酒や発酵乳など、いろいろな発酵食品を作ることができます。温度や時間を細かく設定できるので、幅広いニーズに答えられます。甘酒を作る時は、長時間同じ温度を保てる多機能型のヨーグルトメーカーがおすすめです。

ヨーグルトメーカーでできること

ヨーグルトメーカーはヨーグルト以外に、甘酒などの発酵ドリンクも作れます。手軽に健康にいいドリンクを作れるうえに、チーズや味噌、さらには乳酸菌を発酵させた浅漬けやピクルスといった発酵食品も可能です。ヨーグルトメーカーで、いろいろな発酵食品にチャレンジしてみてください。

甘酒のヨーグルトメーカーでの作り方

ヨーグルトメーカーで甘酒を作るのは簡単です。ヨーグルトメーカーを使えば、室温に左右されることなく、適切な温度で甘酒を作ることができます。以下では、甘酒のおいしい作り方を説明します。

材料

  • 炊き立てご飯・・・100g
  • 米麹(生または乾燥)・・・100g
  • 水(乾燥麹の場合)・・・175ml
  • 水(生麹の場合)・・・135ml

作り方

  1. ヨーグルトメーカーに炊きたてごはんと水を入れ、粗熱をとる。
  2. 1に麹を加えかき混ぜる。
  3. 温度を58~60度、タイマーを10時間にセットしスタートボタンを押す。
  4. 好みの甘さになっていたら完成。

<米麹のみ>ヨーグルトメーカーを使った甘酒の作り方

ごはんを使用せず、米麹だけで甘酒を作ることもできます。米麹の甘酒は糖質を控えめにでき、米の風味を強く感じられます。以下では、米麹のみで作る甘酒の作り方を説明します。

材料

  • 乾燥米麹 200g
  • ぬるま湯 400ml

甘酒の甘みは米麹が糖分に変わったものです。米麹の良し悪しで味が変わります。新鮮で香りのいい米麹を選んでください。

作り方

  1. もみほぐした米麹と水をヨーグルトメーカーに入れて混ぜ合わせる。
  2. 60度で6時間にセットしスタートボタンを押す。
  3. 甘さを確認すれば完成。

保存期間は冷蔵庫で1週間

ヨーグルトメーカーで作った甘酒は、冷蔵庫で1週間保存できます。作りたては発酵が進むため、冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵庫で保存すると、発酵のスピードが遅くなり、甘酒が長持ちします。保存する時は、空気が入りにくい清潔な容器を使い、早めに飲み切りましょう。また、冷凍保存することも可能です。冷凍保存する際は、ガラス容器ではなくプラスチックか割れない素材の容器を選びましょう。冷凍での保存期間は1か月が目安です。

まとめ

ヨーグルトメーカーで、お家で簡単に作れる米麹由来の甘酒について紹介しました。。おいしく作るポイントは、適切な温度と発酵時間です。栄養豊富な甘酒は飲むだけでなく、料理の味を深める隠し味にもなります。ぜひ、ヨーグルトメーカーで甘酒作りに挑戦してみてください。